“ほっこり”だけじゃない、逗子のセンス。

“お試し移住”からはじまった、海街の暮らし

短期間のお試しのつもりで住みはじめた街が、思いのほか、肌に合うことがあるーー。

逗子銀座商店街の脇道で、小さな雑貨店「zuhka(ズーカ)」を営む山本千晶さんが、逗子の街に移り住んだのは2017年。当時は都内でメディア関係の仕事をしていたが、住んでいたマンションの建て替えで、しばらく部屋を出なければならず、「せっかくなら、海の近くに住んでみたい」とほんの軽い気持ちで、逗子に引っ越した。

季節は秋。にぎやかな海水浴シーズンが落ち着き、逗子の街は人気が少なく、それまでの都会の多忙な生活にはなかったような、ゆったりした空気感に安らぎを感じた。

「時間の流れが、東京とは全然違います」と山本さんは話す。

都内では、電車の席取りにはじまり、いつも“戦闘モード”だったが、逗子に来てからは、街の人たちの譲り合いや、持ちつ持たれつの関係のなかで、自分自身もリラックスして穏やかになれたという。